兄弟の歳の差として2歳前後が多いのではないでしょうか、進級や入学が続くと経済的にも大変ですし、上の子も兄弟を欲しがる幼児期のうちに二人目ができるというのは理想的でしょう。

また母親にとってもまとまった時期に子育てを終えることができるので、社会復帰や体の負担を考えてもメリットは大きいと思われます。

そのような、理想的と思える年齢差で二人目を生むことができたというのに、出産後に夫婦を悩ませる問題が発生します。

それは、上の子の赤ちゃん返りです。

赤ちゃん返りといっても症状はさまざまで、、「嘘をつく」、「下の子に暴力をふるう」、「急に泣いたりイライラしたり」、「わがままを言う」、「おねしょをする」などなどこれらの現象は、初めてならなおさらどう接したらいいかわからない親は多いはずです。

こんなことが続くと普段言い聞かせてわかってくれることもわかろうとしない上の子に対し、親も穏やかではいられなくなってきます。

そんな時に試してみてほしい上の子との関わり方や、赤ちゃんへの向き合い方を考えました。

★上の子を優先に

これは効果的です赤ちゃん返り対策としてよく耳にするのは、「赤ちゃんよりも上の子を優先してあげて」ということです、これは実際に効果絶大です。

今まで親からの愛情を独占していた上の子にとって、赤ちゃんに親を取られた絶望感というのはとても大きな悲しみなのです。

こっちを振り向いて欲しい、手をかけて欲しいというわがままのうちはまだしも、ひどくなると赤ちゃんの存在そのものを疎ましく思うようになってしまいます。

親が見ていない隙に赤ちゃんを叩いたり、赤ちゃんに対して暴言を吐くというのはもうその症状が始まっている証拠です。

そうなる前に親が上の子の寂しい気持ちに寄り添い、意識と行動で優先的に向き合ってあげましょう。

ここで大切なのは、赤ちゃん返りを嫌なものと捉えないことです。

★赤ちゃんの世話はいろいろなアイテムに!

上の子と向き合いながら赤ちゃんの世話をするために欠かせないのは、ベビーカーやだっこひも、ゆりかごなどのおもちゃアイテムです。

上の子が外で遊びたいのなら、赤ちゃんをベビーカーに乗せてなるべく連れていってあげましょう。

外で遊ぶことはストレス発散になり、お友達との関わりの中で親への固執も緩くなります。

親以外にも自分と向き合ってくれる存在がたくさんあるのだと理解し、違う方面から愛情を満たしてあげましょう。

室内ならだっこひもで赤ちゃんを抱いていると、家事も上の子との遊びもはかどります。

上の子に赤ちゃんを抱きながらでも相手をしているという姿を見せ、優越感に浸らせてあげることも愛情が自分に向いているという安心感につながります。

しかし、便利なアイテムに頼って世話をしていると、赤ちゃんに対して申し訳なく思う瞬間が訪れます。

授乳の際に赤ちゃんを見つめたり、オムツ替えの際に話しかけたりしてあげることで、上の子優先といえども赤ちゃんに向き合う瞬間も同じように大切であり、決して雑に世話をすることはやめましょう。

★父親に頑張ってもらおう

上の子がぐずっているとついパパに任せてしまう時が多くあります。

しかし、上の子にとって今必要としているのはパパじゃないという時、その対応がますます機嫌を悪くしてしまうきっかけとなってしまいます。

赤ちゃんをパパにあやしてもらいながらママが上の子を担当するのが理想的な基本スタイルといえるのは、やはり子供にとって母親の存在が大きいからです。

もちろんパパじゃないとダメなシーンもあります、お風呂や外遊びなど、豪快に遊びたがる時はパパの出番です。

子供が癒されたい時なのか、思いっきり遊びたい時なのかをしっかり見極められるよう、上の子の要望には普段から注意深く耳を傾けることが大切です。

赤ちゃん返りを無事に乗り越えるためなら、トイレトレーニングや卒乳のタイミングが思っていた時期にならなくても良しと割り切って下さい。

お兄ちゃんお姉ちゃんということを意識させすぎず、かわいい我が子が二人できたんだという「個人を尊重した育児」により、上の子はどんどん成長していってくれるでしょう。